C1400L活用術

レッドエンハンサーとレタッチ


今回は光学フィルター「レッドエンハンサー」の効果をパソコンのレタッチでどこまで出来るかについて実験しています


「レッドエンハンサー」フィルターは光学フィルターの1つで、
赤い色を強調する効果を出します
その効果については前回のレポートに詳しく書いておりますので参照ください




まずC1400Lにて普通に撮影した物と、
レッドエンハンサーを使って撮影した下の画像を見てください


通常撮影

レッド・エンハンサー・フィルター
使用

通常撮影の物と比べると「布のピンク色」が強調されている事がまず目に付きます
シクラメンの花の色は元々「赤」がきつい色なのですが、
レッドエンハンサー使用の画像では同じ赤でも「紅」と呼んだ方が適切かもしれません
「赤味」以外の色への影響は理論的には無いのですが
多少変化のある範囲は微妙な影響に留まっています

ではこの「レッドエンハンサー的効果」をパソコンのレタッチで行ってみました

なお以下のレタッチ術、画像、コメントは「ぴっぴさん」より実験提供して頂けました



Photoshopにてレタッチ

レッドエンハンサーを使ったものはマゼンダがかっているように見えましたのでお花とリボンの部分だけを選択して(マスク)カラーバランスを呼出し中間調をマゼンダ側に+50、シャドウをマゼンダ側に+30この時、輝度を保護をチェックしておく。
以上の作業をPhotoshopにて行いました。
グリーンの部分も濃くなっていたので本当は葉っぱの部分にもレタッチすればよかったのですが、とりあえず赤い部分だけ近くなればよいかと…多分もう少しマゼンダを足してやってもよいような気がします。
PaintShopProなどでも同様な事ができると思いますが、特定部分だけを選択して効果を与える事ができないソフトではこういった効果を出すのは無理じゃないでしょうか。


ImageFilterにてレタッチ

Generic Filter→カラーバランスを選択。
同時操作のチェックを外し、赤を+15%にする。ImageFilterのカラーバランスはチェックを外す事によって類似色にしかその効果が働かないようなのでレッドエンハンサーやPLフィルター的な役割を果しそうです。
特にレッドエンハンサーは多少他の色にも影響を及ぼしているので ImageFilterを使った方が純粋にその色だけに効果を与える事ができます。
◇ImageFilter以外のソフトでカラーバランスによる補正を行うと全体効果が及んでしまうのでレッドエンハンサー的な使用には向きません。
Generic Filter→輝度・彩度を選択。彩度を+15%にする。
サンプルの画像が彩度が高いようにも見えるので、これだけでもレッドエンハンサーの効果に少しは近づいて見えるようです。
レッドエンハンサーの効果がもっと高いものではこの方法は向いていないと思いますけど…
画像処理ツールImageFilterについてはこちらをご参照ください


光学フィルターの中には「レッドエンハンサー」の様な「バンドパスフィルター」が有ります
これらフィルターはレタッチをすることなく特定の色のみ変化を与える効果を生み出します
レタッチにおいても同様な効果を発揮させる事が出来ますが、
反対にレタッチで行う操作を光学フィルターでも出来るという事も
お分かりいただけたかと思います

99/02/02
デジタルカメラ大実験へ