「DC−3Z」
モノクロ機能の検証


DC−3Zの機能に「モノクロ」モードが有ります。
今までのリコーのDCシリーズでは初の試みです。

では一体どんな物なのか?
ここで紹介し、検証してみます。



まず次の3つの画像を見てください。
それぞれ初めから
「通常撮影」
「フラッシュ撮影」
「モノクロ撮影」
の順になっています。

通常撮影
フラッシュ撮影
モノクロ撮影


興味深いのは、カラーもモノクロも画像サイズが
非圧縮時 921,600Byte
圧縮時(カメラによる圧縮) 163,840Byte
でした。
以前本屋の立ち読みでアサヒカメラか日本カメラだったか記憶に無いですが、
EPSONのCP−500のモノクロ機能でも、
画像サイズはカラーもモノクロも同じと書いて有りました。
その記事では、
「同じならば画質はカラーより良いハズだ」
と述べてました。
これはどういう事なのかは、
次の画像を見た後検証します。


通常撮影
フラッシュ撮影
モノクロ撮影


この3つの画像は、
先に紹介した画像の同じ部分をそれぞれカットして「拡大した物」です。
これを見ている限りでは、
「カラー」も「モノクロ」も解像度的には同じに見えますが。
どうなんでしょうか?

では、先ほど雑誌に
「同じ画像サイズならば画質はカラーより良いハズだ」
と書いてあった根拠を説明します。

このカメラでのカラーとは、
「R」 赤
「G」 緑
「B」 青
の光の3原色を差します。
これは、「原色フィルター」を利用しているからです。

ちなみに、
「補色フィルター」を使っているDC−2シリーズでは、
「C」 シアン
「M」 マゼンタ
「Y」 イエロー
「K」 ブラック(デジカメでは緑)
の4色になります。

そのRGBカラーでは
各色256解調の3乗により
16777216色の色を表現出来るのです。
凄いですね。
これはあくまで「RGB」の3色を合わせた値で合って、
単色では256解調のままです。
つまり、3色合わさらなければ1677万色もの色数が出ないので、
1つのカラーはカメラのCCD素子の内の3つを使って出した色なのです。

それではモノクロはどうなのか。
RGBの各フィルターをそれぞれ256解調のモノクロフィルターにした場合、
解像度は3倍にアップします。
画像のファイルサイズがカラーと同じならば、
当然画質向上(カラーとの比較で3倍)になっていると思ってしまいます。
所が実際は同じ画質に見えてしまうのですが、
どうなっているのかな?
DC−3Zのモノクロの画像をレタッチソフトで調べてみると、
カラーの時と同じ
24bit 1677万色
と結果が出ます。
もしかすると、RGBで検出したカラーの値を256色の解調で表現しているのでしょうか。
この辺はちょっと私には今の時点では分かりません。
単純にRGBを256色に落としたので有れば、
画像サイズは1/3に小さくなっさているハズなのですが。

これも調査が必要だなぁ

97/12/28

デジタルカメラ大実験へ