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AllegrettoM70で
夜空を撮ろう!


AllegrettoM70は、東芝サイトにある最新のファームウェアにアップデートする事によって、60秒までの長時間露光が可能になりました。更に特筆する所は、同クラスのデジカメの中で、長時間露光時の暗所ノイズが最も少なくなっています。つまりは、夜を撮るにはもってこいのデジカメです。
そこで、今回は「星と月」をテーマに実際の撮影例を見ながら書いてみます。

星や月の撮影の場合、カメラはすべてマニュアル制御させます。露出もマニュアルにする為、「裏技」を使ってマニュアルモードにセットします。以下すべて撮影パラメーターはマニュアルモードを前提にしています。

まずカメラを三脚に固定し、とりあえず月と星を撮ってみます。
フォーカスを「MF」に合わせたら、無限遠いっぱいまでゲージを持ってきます。
ホワイトバランスは「太陽光」にセットします。

露出値は
F2.8
60秒
にセットします。

F2.8
60秒

あらら、月は太陽のごとく大きく明るくなってしまいました。
しかし、左上の星団を拡大すると、



このように奇麗に写っています。
ちなみに、長時間シャッターを開けていると地球の自転で星は流れて写ります。

結果、星を写すにはこの露出値で良かったものの、月には向いていません。

それでは今度は絞りを目一杯絞って、
F8
60秒
にセットします。


F8
60秒

あれれ、不思議な形の「月」になりましたね。
実はこれは絞り羽の関係で、この様な形になったのです。
なので、長時間露光の場合、月は不思議な形に変化します。
これは絞り値にも関係しています。

では、絞り値をそのままに露光時間を少なくしてみます。
F8
30秒
にセット。


F8
30秒


月の輝きがシャープになりました。
絞っているので、不思議な形はそのままです。
もしも「こんな形いやだー」って人は、絞り値を開放にセットし、露光時間を減らしてください。丸くなります。ただし、元々「月」は明るい物なので、月の表面の模様まで写しながら、暗い星も一緒に写し取る事は出来ません。いっそこの不思議な形を使って、夜空を表現してみましょう。

次回はその実写例です。

00/12/11